素直な信心

母が退院してきて思ったことがある。

この人は難しい理屈は関係なく神仏を一心に信じている。

だから、奇跡的に助かったりしているのかもしれない。

俺も小さいとき母親の影響で理屈は関係なく一心に手を合わせてた時期があり、その時は偶然とは思えないような活躍をしたり、運も良かった。

中学~大学生までの間は逆に無神論者になり、現実以外に信じなくなったが、あまり運気は良くなかったと思う。

大学四年生の就職活動で大苦戦して、四年生の秋になってしまい内定先がなくて、朝早く起きて散歩していた時に毎日通りかかるお寺に手を合わせていたら、そこから就職先が見つかり、今の会社に入った。

就職してから若いうちも良い出会いが多くて10年くらいは良い時期が続いた。

伯父が変な人形を集め出し、それがかなりの量に達したであろう今から10年前くらいから運気が闇に入ったようになった。

伯父が亡くなるまでは家中にたくさんの人形があるとは知らずに全部処理したが、障りの原因だと気づき、障りの恐ろしさを知った。

霊視占いの人やお寺の住職に色情因縁があるのでは?とか女性に気をつけてというアドバイスを受けてた意味が最近になりわかった。

正直、真面目な方だし色情因縁とは縁遠いと思っていたので、当時はピンと来なかった。

障りの原因にわからないまま、良い年齢になってしまい、寂しい中年になってしまった。

さすがに今から再婚もないだろうし、せめて生きている間にできるだけ功徳を積んで来世を明るくしたい。

最近は理屈っぽい信心になっているから、子供の頃や就職したての頃のように理屈ではなく、素直な信心を心がけようと思った。