クリスマスイブとはいえ、会社を出るのは22時を過ぎていた。
まあ、独り者の中年には縁のない行事なのである。
家に帰り持仏の大黒天にお経をあげてから寝た。
昨日は人事異動で高学歴の若手が何人も管理職に昇進した。
我々のような現場から転用してきた社員はそのまま昇進はしない。
どんどん追い越されていく。
それでも寒さや雨風を凌げる住居があり、日々の生活を送れるだけでも幸せなんだと思う。
考えないようにしよう。
なるようにしかならない。
お釈迦様が執着しないことを悟ったように、執着してはいけないのだと思う。
人の運は神仏のみ知るもので、凡人には変えられないものだから、執着しても意味がないのだ。
生まれてくる時に運命は決まっているのかもしれない。
ゲームの世界の住民みたいに設定が決まっているのだと思う。
疲れた。